建物に関する3つの面積

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皆さんこんにちは!

だんだんホームの山下です🌼

 

建売住宅購入や新築を検討する際、建物の面積は必ず目にしますよね。

建物の面積には「建築面積」「延床面積」「施工面積」、3つの種類があることをご存じですか?

ひとつずつ学んでいきましょう!

 

「建築面積」

建物を真上から見て、外壁の中心点で囲まれた面積。

建物の1階部分の面積とイメージすると良いでしょう。

1階部分より2階部分が大きい建物(↓)は、2階の面積が建物面積となります。

外壁に囲まれていても屋根のない中庭などは建築面積に含みません。

(建築物=屋根+柱・壁のある構造物 だからです)

この考えより、車庫はもちろん、柱と屋根だけのカーポートも建築面積に含まれます。

 

◎外壁で囲まれた・・・というと、外壁より外側に突き出ている屋根や庇はどうなるのでしょうか?

 (ほかにもバルコニーやポーチ、外階段などもありますね)

 ・突き出している部分が1m以下の場合:建築面積に含みません。

   一般的な家の屋根や庇の長さは1m以下が多いです。

   ※1m以下であっても両サイドに柱や壁がある場合は建築面積に含まれます。

 ・1m以上の場合:突き出した先端から1m後退したところまでが含まれます。

 

〇建ぺい率との関わり

 建ぺい率=敷地面積に対する建築面積の割合

 建築面積には、建ぺい率による制限が設けられています。

 建ぺい率は、用途地域ごとに異なるため、

 同じ敷地面積であっても建築場所によって建築面積の上限は変わります。

 

「延床面積」

バルコニーやポーチなどを除いた建物各階の合計面積。

建物の居住スペースの広さを見るときの面積です。

2階建てであれば、1階と2階の床面積の合計です。

平屋であれば1階の床面積=延床面積といえます。

 

◎外壁から突き出した部分の扱い

建築面積では1m以下は含まれませんでしたが、

延床面積では2m以下を含まないという違いがあります。

突き出している部分が2m以上の場合、先端から2m後退したところまでが延床面積に含まれます。

 

◎建築面積との違い

建築面積では外壁や柱と屋根に囲まれた部分を含んでいました。

床面積では、それにあたるバルコニーポーチは含みません。

細かな規定はあるのですが、「屋内的な使い方」をするか?「居住スペース」かどうか?

…でイメージしてくださいね。

(細かな規定は割愛します💦)

 

さらに、ロフト(天井の高さ1.4m以下ではしごが固定されていないもの)や吹き抜けは延床面積には含まれません。

図面にも下のように記されたりします。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〇容積率との関わり

 容積率=敷地面積に対する延床面積の割合

 容積率を算出する際に、延床面積から除外されるもの(緩和措置)

 1.車庫・自転車置場に差出す部分の床面積→床面積の1/5までの面積

 2.地下室→全床面積の合計1/3までの面積

 

〇固定資産税との関わり

固定資産税の家屋の課税対象は延床面積です。

面積によって軽減措置もありますので、税金を考えるうえでも重要な面積となります。

 

「施工面積」

 延床面積 に

 バルコニー、ポーチ、吹き抜け、ロフトなど 

建築面積、延床面積に含まない部分が含まれた面積。

 

建築会社が施工し、費用がかかるすべての部分の面積です。

施工床面積は明確な定義がないため、各住宅会社によって内容が異なることもあります。

 

まとめ

今回は、建物に関する3つの面積「建築面積」「延床面積」「施工面積」の違いを見ていきました!

細かな違いがありましたが、、、

 

建ぺい率を考えるときは建築面積

居住スペースの広さを考えるときは延床面積

建物すべての広さを考えるときは施工面積

 

ざっくり言うとこのような感じですね。どれも大事な面積です・・・!

 

私自身、不動産や建築用語について勉強していますが、今回も初耳なことばかりでした。

まだまだマスターするには時間がかかりそうです…。

これからも不動産や建築に関する疑問をアップしていきますので、どうぞよろしくお願いいたします。